真言宗とは

即身成仏そくしんじょうぶつ

 平安時代、弘法大師空海さまは中国に渡り密教みっきょうの正統を継いで来られ、日本に帰国して真言宗を立教開宗しました。そのため、中心となる思想は密教と言っても過言ではありません。ここに「真言密教」とも、また「密教」とも言われる所以があります。

 ご本尊は大日如来さまをはじめとして、お不動さま・観音さま・お地蔵さまなど様々な仏さまです。  真言宗の教えは、私たちがこの身このままで仏になれるという「即身成仏」を説いています。まずは悟りを求める決心を起こし、周りの人たちに慈愛を持ち、修行を実践することで、自分の心をありのままに知ることができます。これが即身成仏への道と説かれています。

 その修業とは

 ① 身体(手に印を結び)★

 ② 言葉(口に真言を唱え)

 ③ 心(仏さまの心と同じ心になりきる)

  この3つの行いを整えて、日々の生活を営むことが肝要とされています。また、私たちの願いや社会が平和な生活を送り続けることができるよう、仏さまに思いをお伝えするために「護摩供ごま法要」も修します。

 

★ 印を結び とは? 指先で様々な合掌のかたちを作り、気持ちを表します。